トヨタのアクアといえば発売以降、常に国産新車販売台数ランキングの上位を獲得してきた人気車種で同じくトヨタのプリウスに次ぐ国産ハイブリッド車のパイオニア的な存在です。
人気の理由はハイブリッド車の中においては比較的低金額でありながら、圧倒的な低燃費(37㎞/h)にあるのは言うまでもありません。
基本的には故障の非常に少ないと言われています。
そんなアクアも思わぬ故障で多額の出費が発生することもよくある話です。
そこで
『今現在乗っている車が故障した。修理はいくらかかる?』という疑問にお答えします。
また、保証修理、リコール等無料修理できるケースを説明します。
無料修理ができず、修理費用がかさむ場合は修理か車乗り換えか検討の必要が発生しますよね。
いずれにしても、すぐに買い替えるわけではないにしろ判断材料として今現在の車の相場を把握することは重要です。
メモ
車を買取に出す場合はほとんどの場合、修理しないままがいい!(そのほうが実はお得!)
アクアのよくある故障個所とその修理費用を多数の中古車を見てきている
現役の中古車オークション会社社員の目線で解説します。
目次
アクアの故障の多い箇所、修理費用は?
アクアはコンパクトで低燃費なハイブリッド車。
故障も少なくコスパもいいと評判!
でも・・・
実はそのハイブリッド車ならではの故障が
非常に怖いのも事実・・・
ハイブリッドシステムの故障
アクアの故障はハイブリッド車であるがための非常に高額な修理費用が掛かる故障が怖い・・・
- ハイブリッド(駆動用)バッテリーの消耗交換
- インバーター交換
- エアコンの故障交換
それぞれくわしく説明します。
アクア HV(駆動用)バッテリーの故障
アクアなどのハイブリッド車には意外に知らない人も多いですが2つのバッテリーがあり1つは大容量のハイブリッド(駆動用)バッテリーもう1つは普通の12V補機用バッテリー。
普通の12V補機用バッテリーはハイブリッド車以外の車と同様。
消耗品で値段は少し高くおおよそ数万円前後になり定期的なメンテナンスや取り換えが必要です。
消耗してしまえばもちろん車は動かなくなってしまします。
ハイブリッド(駆動用)バッテリーの寿命は乗り方や環境にもより違いますがおおよそ100,000万キロ前後までは大丈夫のものが多いようです。
トヨタ自動車の見解
Q-ハイブリッド車の駆動用バッテリーの寿命を教えて。
A-駆動用バッテリー(リチウムイオンバッテリー・ニッケル水素バッテリー*)には寿命がありますが、
車の使い方、走行条件により異なりますので、一概には申し上げられません。
なお、保証は新車を登録した日から5年間です。ただし、その期間内でも走行距離が100,000kmまでです。
知人の現役トヨタディーラーサービスマンの一言
12~13万キロ走った車にチェックランプついたりしますね~
消してもしばらくするとまたつくのでハイブリッドバッテリー交換のケースが
ちらほら見受けられます・・・
引用:ネッツトヨタ〇〇 N店 K君
おおよそ100,000キロくらいまでは異常なく使用できるケースが多いようです。
アクアのハイブリッド(駆動用)バッテリーの交換費用は一昔前までは300,000~500,000円と超高額でしたが最近では工賃込み純正新品で150,000~170,000円程。
リビルト品(作動確認済の中古品)でも130,000円くらいはかかるようです。
メモ
ハイブリッドバッテリーの種類について
Q-ハイブリッド車の駆動用バッテリーは、「リチウムイオンバッテリー」と「ニッケル水素バッテリー」では、性能、耐久性、寿命に違いはありますか?
A-ニッケル水素バッテリー と リチウムイオンバッテリーでは、 性能や耐久性、寿命に違いはありません。
アクア インバーターの故障
『インバーター』家電製品で聞いたことのある方も多いかもしれませんが・・・直流(DC)電流を交流(AC)電流に変換する装置のことでハイブリッドシステムにはなくてはならない主要部品です。
内部は高電圧になり高温に発熱する電子部品が多くそもそも壊れやすい。
アクアはトヨタの厳しいコスト削減策によって設計されており簡単に安価につくられていることから経年劣化による消耗でこの箇所の故障は頻発しています。
おおよその寿命は100,000キロが目安
修理は内部部品交換や一部修理ではなく一体交換が基本となり150,000~200,000円と非常に高額となります。
アクア エアコンの故障
夏場暑いときにエアコンをつけると冷気ではなく生ぬるい風しか出ない。
原因は色々ありますが一番高くつく、そしてよくある故障がコンプレッサーの故障。
コンプレッサーとはエアコンガスを圧縮する装置で故障すると振動や異音が発生。
ハイブリッド車以外とアクアの場合の修理費用比較
【ハイブリッド車以外の場合】
コンプレッサー本体故障の場合で80,000~130,000円ほど。
【アクア(電動エアコン)の場合】
アクアのエアコンは普通の車のようにエンジンの動力で動くのではなく
ハイブリッド(駆動用)バッテリーよりの電気で動く電動エアコンです。
故障も普通の車のコンプレッサーと同じで故障の症状も振動や異音で同じ。
コンプレッサー本体故障の場合、電動コンプレッサーは普通の車のコンプレッサーと比べて高額となり100,000~150,000円となってしまいます。
また、エバポレーター、ファンモーターの故障でも50,000円前後かかるのが一般的です。
アクア 電動格納ミラーの故障
壊れると意外と高くつく電動格納ミラー…
症状としては格納スイッチを押しても全く反応しない。または『ガーガー』」と音はするが格納しないといった症状があります。
内部のモーターの故障やギアのズレなどが原因ですが、この場合アッセンブリ交換(ミラー丸ごと交換)になることが多いです。
最近の車はヒーター内蔵やウインカー付きなどもあり多機能。また、自動格納の車種も多くなり故障の頻度も多くなる傾向にあります。
交換費用は片側で30,000~70,000万円もかかってしまいます。
しかしアクアの場合新車保証期間が延長になっています‼
【 従来の保証期間 】 新車を登録した日から 3年または6万Km以内 |
→ | 【 無料修理対応期間 】 新車を登録した日から 7年以内 |
アクアのリコール情報
まず対象車か確認してみよう!
リコール、改善対策、サービスキャンペーンの違い
リコール
リコールとは、同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことをいいます。
改善対策
改善対策とは、リコール届出と異なり、道路運送車両の保安基準に規定はされていないが、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上看過できない状態であって、かつ、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、必要な改善措置を行うことをいいます。
サービスキャンペーン
サービスキャンペーンとは、リコール届出や改善対策届出に該当しないような不具合で、商品性・品質の改善措置を行うことをいいます。
リコールは放置しておくと重大事故につながる可能性があり、リコール修理を済ませとないとクルマは車検を通すことができない。
リコール通知の手紙がきたら、すぐにディーラーに連絡し修理を済ませましょう。
改善対策とサービスキャンペーンは、未修理でも車検は通る。
しかし、不具合が発生した場合に安全の確保及び環境の保全上、問題がある場合や事故などの危険性はないが、不快な思いをする可能性があるので早めにディーラーに連絡し修理してもらいましょう。
リコール対象車かどうかを調べる
今乗っているアクアがリコール対象車かどうかを調べる方法は?
車にある車台番号や車検証に記載されている車台番号を「トヨタリコール検索」に入力し簡単に調べられます。
アクアのリコール等の事例
1.インバーター不具合により動作損失 2021/6/1
【リコール】
不具合状況、改善内容
ハイブリッドシステムにおいて、電源制御回路が異常と誤検知し瞬間的に停止する場合があります。
そのため、電源電圧が一瞬低下して、エンジン警告灯の点灯とともに、一時的な動力損失が発生するおそれがあります。
改善内容は電力変換モジュールを点検し、対象となるものは対策品に交換します。
対象車両
- 型式:6AA-NHP10
- 車台番号:NHP10-2705106~2717724
- 製作期間:令和 2年12月 2日~令和 3年 4月14日
- 対象車台数:1,210台
- 備考:Lグレードのみ
2.ハイブリッドバッテリー充電できず走行不能 2019/06/27
【リコール】
不具合状況、改善内容
電圧変換装置(DC-DCコンバータ)において、制御基板の半田付けが不十分なものがあります。
そのため、補機バッテリへの充電ができなくなることで警告灯が点灯し、最悪の場合、ハイブリッドシステムが停止して走行不能となるおそれがあります。
改善内容は全車両DC-DCコンバータを点検し、該当する場合は良品と交換します。
対象車両
- 型式:DAA-NHP10、DAA-NHP10H
- 車台番号:NHP10-2590956~2596063
- 製作期間:平成30年 8月10日~10月31日
- 対象車台数:21台
- 型式:DAA-NHP10、DAA-NHP10H
- 車台番号:NHP10-6712421~6791525
- 製作期間:平成30年 2月 6日~10月12日
- 対象車台数:11,727台
3.夜間作動プログラム不具合 衝突被害軽減ブレーキ性能が低下 2019/4/19
【改善対策】
不具合状況、改善内容
衝突回避支援システムにおいてセンサーの夜間作動プログラムが不適切なため、夜間のカメラ映像が使用できず反射レーザーデータのみでの作動となり、前方車両を正しく検出できなくなることがある。
そのため、夜間走行中の衝突被害軽減ブレーキ性能が低下するおそれがあります。
改善対策は、夜間作動プログラムを修正します。
対象車両
- 型式:DAA-NHP10 DAA-NHP10H
- 車台番号:NHP10 - 6734764 ~6736967
- 製作期間:平成3 0年 4月 2 日~4月 9日
- 対象車台数:159台
:リコール等情報
https://toyota.jp/recall/index.html
:消費者庁リコール情報サイト
https://www.recall.caa.go.jp/をもとに車買取教室編集部が作成
まとめ
アクアは故障の少ない車種。
その反面、故障すると修理費用が高額となることが多い。
メンテナンスがしっかりとしていれば10万km前後までは安心してに乗れる。
定期的なメンテナンスはしっかり行っておきましょう。
でももしも今乗っている車が故障したら・・・
保証修理
新車保証(部位にもよるが新車登録か~5年10万キロ)や中古車保証(1年~数年)での修理で無償修理できます。
※補償対象箇所の設定や免責事項あり。詳しくはディーラーへ確認しましょう。
リコール等の修理
リコール、改善対策、サービスキャンペーンなどの場合も無償修理となります。
対象かどうか必ず「トヨタリコール検索」で確認しましょう。
保証修理でもリコール等でもない場合
保証修理やリコール等どちらでもない場合は自腹での修理となってしまいます。
⭐出費を抑えるポイント⭐
修理依頼の場合は出費を抑えるため、可能な限りリビルト部品(修理済の部品)や状態のいい中古部品を探してもらって修理してもらいましょう。
(病院で薬をジェネリック薬にしてもらうようなものです)
ずいぶん修理費用がおさえられます。
修理費が比較的抑えられれば修理して乗り続けるのが一番コスパはいいと思います。
ただ、故障の発生頻度が多い箇所は経年劣化による消耗品がほとんどです。
経年劣化なので1か所修理しても近いうちにまたほかの箇所が故障する可能性も高いのが事実・・・
このまま修理して乗るのにせよ思い切って買い替えるにせよ
今後今の車を修理して乗り続けるか
修理せず乗り換えるかを決めるうえでの判断材料として
まずは今乗っている車がいくらするのか相場を知っておくのが大切です。
『車業界のプロが伝授』かんたん高額査定テクニック
高額査定を出してもらうには、一番高く売るにはどういう方法でどこに売ればいいのか?
相場を知らない買取店に売る恐怖
本当にあった体験談
これは私自身が本業である中古車オークションのセリ人をやっている時に実際にあった実体験の体験談です。こういう事は実はしばしばあります・・・
ある老舗の自動車販売会社の社長が古いハイエースバンをセリに出品していただき、セリの調整(価格の上がるのを見ながら売るかどうか決める作業)にきて私がセリ人をしていた時のこと。
その車というと・・・
- ハイエースバン
- 年式20年以上経過し走行距離も20万キロ以上
- ボロボロさびさび故障もあり
- 2WD
【セリ中のやり取り】
私:社長いくらくらいになれば売りましょうか?
社長:そうだなぁ~
30万円はほしいな~
私:ハイわかりました!頑張ります!
(内心)安っす!いやいや最低でも65万円はあるでしょ~(笑)
社長:じゃあ頼むよ~
セリがスタートし20…30…40万……
全く応札が止まる気配なし
どんどん値段は上がっていきます。
社長:30万・・・いいぞ~その調子
社長:40万・・・高いね~(ニコニコ)
社長:50万・・・臨時ボーナスだな(満面の笑み)
社長:60万・・・無言・・・・・・
結局売れたのは75万円!
私:やりましたね社長!
社長:〇〇クンのおかげだよ!
本当にありがとう!!!
私:ありがとうございます!
(内心)俺が頑張ったわけではない・・・
しかし・・・この車いったいいくらでお客さんから仕入れたんだろう??
解説しますと、この車は海外でも大変人気のハイエースバンで走行距離は過走行でも関係なく値段が付く車。
傷やへこみがあってもあまり値段に関係ない。
4WDより2WDのほうがずいぶん相場は高く登録年式はむしろ古いほうが高かったりする。
この社長は2WDと4WDの相場を知らなかったのが原因です。
最初の希望価格が30万円ということは多分お客さんから20万円前後で仕入れているはず。
つまりお客さんは40万円損をしている計算になります(怖)
これが相場を知らない買取店に車を売った事実です。
どこの買取店がどの車種の相場を熟知していて最高値で買い取るかはプロの私にもわかりません。
最高値で車を売るのに一番大事なのは、多くの買取店に査定してもらい競合させること以外にありません!!
そうすればその車に一番詳しい、その車の相場を誰よりも熟知している買取店に当たる確率が上がるということです。
本当にくどいようですが
車業界の相場決定の中枢中古車オークションに勤務し現役でセリ業務を行っている私が断言します。
一番車を高く売るには
相場を知っている買取店を
競合させることです!
それ以外ありません!!!
競合させるのに最も手軽で誰でもできるのが…
この3STEP。
最高値をたたき出す3step
step
1車一括査定を依頼(無料)
スマホからも簡単に申し込め、短時間で入力。
最大30社へ査定依頼!複数社の査定額を比較!
提携業者数No.1!(1000件以上)
査定業者選択可能で当サイトが一押しなのが
もしあなたのお住まいが地方や山間部で買取店の依頼できる件数が少ない場合はもう一件一括査定サービスに依頼し買取店数を確保しましょう。
提携業者数(200件以上)
車一括査定の最も老舗。
査定業者選択可能。
step
2見積比較
各買取店に見積もりを出してもらい
価格を比較…最高値を確認
修理するか買い換えるか検討
step
3最高値の買取店へ連絡
乗り換えを決めた場合は最高値の買取店へ連絡
3step!
このサイトの目的は
今のあなたの車を最高値で売ることです。
一括査定サイトに申し込むと『沢山の電話やメールがいっせいに来て大変』という声もよく聞きます。
もしあなたが『どうしても嫌だ!』というならこの方法はオススメしません。
ただ、プロの私が思うのは車業界にいないあなたが、自分の車を最も高く売るにはこの方法が現時点ではベストです。何十万もの差額がでるのですから・・・